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トラック運送業の労務管理など デジタコデータ活用の話題を取り上げます。2024年4月1日適用の新しい改善基準について掘り下げた記事を連載しています。

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新改善基準の話・第14回 休息期間 その1

「休憩時間」と「休息期間」はまったく別物です。
ごっちゃになっている人もたまにいるので、まず基本のおさらいから。

「休憩時間」は勤務中に取るものですが、「休息期間」は勤務と次の勤務の間の時間です。
働き方改革で近年注目されるようになった「勤務間インターバル」が、改善基準では何十年も前から「休息期間」として取り入れられているのです。
運送業界が労働基準分野の最先端とは、ちょっと意外ですが。

拘束時間、休息期間、労働時間、休憩時間の関係をわかりやすくまとめた図があるので、それを載せておきます(「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」(新改善基準バージョン)4ページより)。
拘束時間、休息期間、労働時間、休憩時間の関係

さて、この休息期間ですが、地味なイメージで素通りされがちです。
いわば拘束時間の残り物なので、そうなるのも不思議はありません。

でも、拘束時間とは別の独立した1項目であり、しかも毎日発生するものですから、素通りするわけにはいきません。
そして、注目する人は多くないけど、避けて通れない問題が1つあるんです。

それは「1日の休息期間をカウントする範囲はどこからどこまでか?」という問題です。
新改善基準だけでなく現改善基準にも共通するこの問題を、今回は取り上げたいと思います。

前回、1日の拘束時間の「1日」の範囲は「始業から24時間後まで」と説明しました。
これははっきりしています。
それに対して休息期間をカウントする範囲はわかりにくいのです。

次の2つの説があります。

 A説 始業から24時間後まで

 B説 始業から24時間後の休息期間が終了するまで(24時間後が休息期間でない場合はそこまで)

例を挙げて考えてみましょう。

月曜日の1時に始業し、16時の終業までがずっと拘束時間、そして次の始業が翌火曜日の5時だとします。
このとき、月曜日の拘束時間は15時間ですが、休息期間は何時間になるでしょうか?

A説なら月曜16時から火曜1時までの9時間、
B説だと月曜16時から火曜5時までの13時間です。
全然違いますね。

実は、デジタコソフトの労務管理機能でも、2大メーカーで考え方が分かれています。
現時点ではF社はA説、Y社はおおむねB説を採用しています。

で、どっちが正しいのか?
みなさんおなじみの現行版「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」を見てみましょう(上で図を引用した新改善基準バージョンではなく、現改善基準バージョン(令和4年2月版)です)。

まず、2ページの最後の段落にはこう書かれています。
拘束時間と休息期間は表裏一体のものであり、 1 日とは始業時刻から起算して24時間をいいますので、結局、 1 日(24時間)=拘束時間(16時間以内)+休息期間( 8 時間以上)となります(図 2 参照)。
「拘束時間と休息期間は表裏一体」
「1 日(24時間)=拘束時間(16時間以内)+休息期間( 8 時間以上)」
・・・これはもうあきらかにA説ですね。

次にページをめくって3ページの(図2)を見てみましょう。
(図2)
上からの3つ目の帯グラフをごらんください。
8時始業で翌日9時までの休息期間がカウントされています。
・・・B説です。

あれ?
ますますわからなくなっちゃいました。

もったいつけるようで申し訳ないのですが、長くなったので答えは次回に持ち越します。
どうぞお楽しみに。
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