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トラック運送業の労務管理など デジタコデータ活用の話題を取り上げます。2024年4月1日適用の新しい改善基準について掘り下げた記事を連載しています。

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新改善基準の話・第8回 1ヵ月と1年の拘束時間 その1

新改善基準の1ヵ月および1年の拘束時間のルールは、「原則」と「延長」の2段構えになっています。

まず「原則」から見ていきましょう。

  1ヵ月の拘束時間上限[原則] 284時間 (旧基準:293時間)

  1年の拘束時間上限[原則]  3,300時間 (旧基準:3,516時間)

1ヵ月、1年ともに旧改善基準より短くなっていますが、違いはそれだけではありません。

注意したいのは、1ヵ月の上限と1年の上限の関係が新旧で違うことです。

旧改善基準では、1ヵ月の上限と1年の上限の関係は

  293時間(1ヵ月上限)× 12か月 = 3,516時間(1年上限)

でした。

毎月1ヵ月の上限を守ってさえいれば1年の上限を超えることはありません。

ところが、新改善基準の場合は

  284時間(1ヵ月上限)× 12ヵ月 = 3,408時間 > 3,300時間(1年上限)

という関係です。

1ヵ月上限値に12ヵ月をかけた値が1年の上限値より大きいのです。

この場合、毎月284時間以下をきっちり守ってきたのに1年の上限を超えてしまった、ということが十分起こりえます。

1年の拘束時間上限を守るという観点からすると、1ヵ月の拘束時間の上限は284時間ではなくて275時間(=3,300時間÷12カ月)のつもりでいた方が安全かもしれませんね。
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